中学・高校受験に役立つ!旧国名を効率よく覚える方法【ダウンロードあり】
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日本の旧国名(律令国)は、飛鳥時代(7世紀後半) に作られ、明治時代の初めごろ まで使われていました。
1871年の廃藩置県によって、今の都道府県の形に変わり、旧国名は正式には使われなくなりました。

今回は、旧国名を効率的に覚えるための「法則」や「記憶法」をご紹介します。
また、一番最後に旧国名をまとめたダウンロードプリントがあります。
壁に貼って毎日すぐに確認できるようにしておきましょう。
日本の旧国名と現在の都道府県対応表
まずは、日本の旧国名(律令国)と現在の都道府県の対応を整理しました。
東北地方
- 陸奥(むつ) → 青森
- 羽後(うご) → 秋田
- 陸中(りくちゅう) → 秋田、岩手
- 羽前(うぜん) → 山形
- 陸前(りくぜん) → 宮城
- 岩代(いわしろ)、磐城(いわき) → 福島
※1869年(明治元年)、出羽国が羽前国と羽後国の2国に、陸奥国は磐城国、岩代国、陸前国、陸中国、陸奥国の5国に分割されました。
関東地方
- 上野(こうずけ) → 群馬
- 下野(しもつけ) → 栃木
- 常陸(ひたち) → 茨城
- 下総(しもうさ)、上総(かずさ)、安房(あわ) → 千葉
- 武蔵(むさし) → 東京、埼玉
- 相模(さがみ) → 神奈川
中部地方
- 甲斐(かい) → 山梨
- 伊豆(いず)、駿河(するが)、遠江(とおとうみ) → 静岡
- 三河(みかわ)、尾張(おわり) → 愛知
- 伊勢(いせ)、志摩(しま)、伊賀(いが) → 三重
- 信濃(しなの) → 長野
- 越後(えちご)、佐渡(さど) → 新潟
- 越中(えっちゅう) → 富山
- 加賀(かが)、能登(のと) → 石川
- 越前(えちぜん)、若狭(わかさ) → 福井
近畿地方
- 山城(やましろ) → 京都
- 摂津(せっつ)、河内(かわち)、和泉(いずみ) → 大阪
- 大和(やまと) → 奈良
- 近江(おうみ) → 滋賀
- 但馬(たじま)、丹波(たんば)、丹後(たんご) → 兵庫
- 淡路(あわじ) → 兵庫
- 紀伊(きい) → 和歌山
- 播磨(はりま) → 兵庫
中国地方
- 因幡(いなば)、伯耆(ほうき) → 鳥取
- 石見(いわみ)、隠岐(おき)、出雲(いずも) → 島根
- 備中(びっちゅう)、備前(びぜん)、美作(みまさか) → 岡山
- 安芸(あき)、備後(びんご) → 広島
- 長門(ながと)、周防(すおう) → 山口
四国地方
- 讃岐(さぬき) → 香川
- 阿波(あわ) → 徳島
- 伊予(いよ) → 愛媛
- 土佐(とさ) → 高知
九州地方
- 筑前(ちくぜん)、筑後(ちくご) → 福岡
- 肥前(ひぜん) → 佐賀、長崎
- 対馬(つしま)、壱岐(いき) → 長崎
- 豊前(ぶぜん)、豊後(ぶんご) → 大分
- 肥後(ひご) → 熊本
- 日向(ひゅうが) → 宮崎
- 薩摩(さつま)、大隅(おおすみ) → 鹿児島
「上下・前中後の法則」で覚える!
旧国名に見る都との関係
現代では、東京に行くことを「上京」と言いますが、旧国名が使われていた律令制時代では、これは「京都・奈良」への移動を指していました。
都(京都・奈良)には天皇がいて、国内で最も位の高い場所とされていたため、都に向かうことを「上る」と表現していたんですね。
この考え方は旧国名にも適用され、次のような法則が成り立ちます。
- 2つに分ける場合は、都に近い方に「上」の字が使われ、都から遠い方に「下」の字が使われます。
- 3つに分ける場合は、都に近い順に「前」、「中」、「後」を使います(例外あり)。
この法則を活用すると、以下のような旧国名が覚えられます。
法則で覚えられる旧国名の例
「上野」「下野」
関東地方では、京都に近い群馬県が「上野」、遠い栃木県が「下野」になっています。
「越前」「越中」「越後」
「越の国」(北陸地方)が分割され、京都に近い順に「越前(福井県)」「越中(富山県)」「越後(新潟県)」となりました。
「備前」「備中」「備後」
「吉備の国」(岡山・広島)が分割され、京都に近い順に「備前(岡山県)」「備中(岡山県)」「備後(広島県)」となりました。
「肥前」「肥後」
「火の国」と呼ばれた九州地方では、佐賀・長崎が「肥前」、熊本が「肥後」となりました。
他にも探してみましょう!
関連付けて覚える!
① 地名とセットで覚える
旧国名を山や川、島などの地名と一緒に覚えると、より定着しやすくなります。
- 山・山脈:筑紫山地、飛騨山脈
- 川:信濃川、筑後川
- 島・半島:淡路島、能登半島、房総半島
② 伝統工芸品から覚える
旧国名が入った伝統工芸品をチェック!
- 加賀友禅(加賀=石川県)
- 美濃和紙(美濃=岐阜県)
- 備前焼(備前=岡山県)
- 土佐和紙(土佐=高知県)
③ 食べ物から覚える
食べ物にも旧国名が入ったものがたくさんあるのでチェックしましょう!
- 讃岐うどん(讃岐=香川県)
- 伊予柑(伊予=愛媛県)
- 筑前煮(筑前=福岡県)
- 薩摩いも(薩摩=鹿児島県)
④ 歴史の戦いの地名で覚える
旧国名は歴史の戦いや事件とも深く結びついているので一緒に押さえておきましょう。
- 川中島の戦い(1553年~1564年の間に計5回) – 信濃国(現在の長野県)川中島で上杉謙信と武田信玄が繰り広げた戦い。
- 桶狭間の戦い(1560年) – 尾張国(現在の愛知県名古屋市周辺)で起こった戦い。織田信長が今川義元を討ち取った。
- 長篠の戦い(1575年) – 三河国(現在の愛知県東部)長篠で行われた戦い。織田信長・徳川家康連合軍が武田勝頼軍を破った。
- 関ヶ原の戦い(1600年) – 美濃国(現在の岐阜県関ケ原町)で行われた戦い。徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍が激突した。
- 大坂の陣(1614年・1615年) – 摂津国(現在の大阪府)で行われた、大坂冬の陣・夏の陣。
ダウンロードプリント
まとめ
旧国名を暗記するのではなく、位置関係や歴史的背景を活用することで、効率よく覚えることができます。
「上下・前中後の法則」を意識しながら、地名・工芸品・食べ物・歴史の出来事と関連づけて学んでいきましょう!
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